海外に於いて、日本語教師の求人が多いことをご存知でしょうか。
日本語教師とは、海外で日本語を勉強したい学生や技能実習生として来日する外国人に対して、日本語を教える仕事です。
来日する技能実習生が増えるに従い、海外での日本語教育の需要も高まっています。
そのため、多くの日本語教師の求人が出ています。
日本語教師として働く方法としては、
- 日本国内で資格を取得し、民間企業に就職・転職活動
- 資格なしで、民間企業に就職・転職活動
- jica青年海外協力隊
という3つの方法があります。
この記事では、日本語教師になる方法やそのメリットについてまとめていきます。
日本語教師になるメリット・デメリット
日本語教師として海外で働く方が増えていますが、外国で外国人に日本語を教えることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

メリット
- 日本語を一から教えることの「やりがい」
- 日本文化を伝えるという大きな役割
- コマ数で労働時間が調整可能
- 何歳からでも、シニアでも始めることが出来る
何よりも大きなメリットが、「やりがい」です。
日本語が分からない人に、一から日本語を教え、出来るようになっていく過程を見ることができるのが醍醐味です。
その上、自分が日本語を教えた生徒が、日本の企業で働き、活躍している姿を見ることが出来るのは大きな醍醐味ですよね。
私の知人のベトナム人も、技能実習生として日本に行く前に、ベトナムで日本語学校に通っておりました。
その日本語学校で出会った教師とは、今でも仲が良く、今でも飲みにいく仲みたいです。
やりがいの大きな仕事ですね。
また、日本に来たことが無い生徒が大半であるため、日本語だけではなく日本文化等についても教える機会があります。
日本ファンを増やす上でも、日本語教師が担っている役割は大きいですね。
デメリット
ほとんどの日本語教師の求人は、給料がそこまで高くないです。
また、先進国ではなく、発展途上国で働くことが多いため、日本で働くことと比較してしまうと、給料水準はかなり劣ってしまいます。
とは言っても、生活費も同時に安くなるので、暮らしが厳しいという程ではありません。
海外で日本語教師になる3つの方法
それでは、海外で日本語教師になるためには、どのような方法があるのでしょうか。
- 日本国内で資格を取得し、民間企業に就職・転職活動
- 資格なしで、民間企業に就職・転職活動
- jica青年海外協力隊
冒頭でも触れましたが、大きく3つの方法があります。

日本国内で資格を取得し、民間企業に就職・転職活動
多くの日本語教師が日本にて日本語教師資格を取得してから、就職・転職をしています。
日本語教師資格を取得する方法
以下の条件のうち、どれかを満たす必要があります。
- 日本語教育能力検定試験に合格
- 日本語教師養成講座
- 大学・大学院で「日本語教育主専攻(または副専攻)」を修了
ほとんどの方が、
- 日本語教育能力検定試験に合格
- 日本語教師養成講座
で取得をしています。

日本語教育能力検定試験に合格
日本語教育能力検定試験とは、財団法人日本国際教育協会が主催している、日本語教師を目指す人のための試験です。
受験料は、税込みで10,800円、年に1度開催されます。
合格率は25%前後と、高くは無い数字です。
日本語教師養成講座
大卒の方は、文化庁が認定している420時間の「日本語教師養成講座」を受けることで、資格を手にすることができます。
半年から1年という長い期間、学校に通う必要がある。
夜間に授業が開催されており、半年から1年は負担が大きい。 費用が50万円程かかってしまう。
こちらで資格取得をする方が確実ではありますが、費用や拘束時間の問題があるため、まずは日本語教育能力検定試験からチャレンジする方がいいかもしれません。
独学が不安な方は、通信講座等も用意されていますよ。
資格取得後に、就職・転職活動
日本語教師の資格を取得した後に、就職・転職活動をし、晴れて日本語教師としてデビューをすることが出来ます。
この部分は、一般的な就職試験や転職と同じですね。
資格なしで、民間企業に就職・転職活動
日本語教師になるには、資格が必須と思われがちですが、実は資格がなくてもなることが出来ます。
ただし、資格が無い分、出来ることや待遇に制限があります。
公立学校等での講義が出来ないことや、資格保持者よりも待遇が少ないといったデメリットはありますが、資格が無くとも、すぐになることが出来るというのは良いですね。
民間の学校や、社内の日本語教師として、無資格でも働くことが出来る求人を見かけます。
また、現地で働きながら、通信教育で日本語教師としての資格を取得する方法もあります。
日本で資格取得をする場合は50万円近くの費用がかかってしまいますが、この通信講座は14万円で取得可能です。
海外に行くとなると、渡航費以外にも初期費用が必要になるので、出来る限りお金を使わないこの方法がおすすめです。
jica青年海外協力隊
Jicaの青年海外協力隊として、海外で日本語教師として働く方法もあります。
日本語教師として青年海外協力隊に参加するためには、
- 日本語教育能力検定試験に合格
- 日本語教師養成講座
- 大学・大学院で「日本語教育主専攻(または副専攻)」を修了
のうち、どれかを満たしている必要があります。
Jica事業で派遣されている間は、給料ではなく手当として一定の生活費が出ます。
この金額は、派遣される国によって変わってきます。
ただし、給料水準としては、民間と比較するとかなり低くなってしまいます。
また、jicaは青年海外協力隊以外にも、日本語教育ボランティア事業として他に3つの区分があります。
日系社会青年ボランティア
- 参加年齢:20-39歳
- 日系の日本語学校教育(日系人への教育)
シニア海外ボランティア
- 参加年齢:40-69歳
- 現地教育機関にて、日本語教育。現地日本語教育者への指導。
日系社会シニアボランティア
- 参加年齢:40-69歳
- 日系の日本語学校教育(日系人への教育)
日本語教師として働く場合におすすめの国
ベトナムと台湾がおすすめです。
両国とも、親日で暮らしやすい国として知られていますね。
台湾の日本語教師の給料
最低ラインが25,000NTD、高い方だと35,000TWDが給料ラインのようです。
おおよそ、90,000円から13万円が相場のようですね。
日本での給料と比較すると低くなってしまいますが、物価も低い国なので、問題なく暮らすことが出来ます。
ベトナムの日本語教師の給料
無資格の方は10,000,000vndから、有資格で実績の高い方だと30,000,000VND程の給料になるようです。
日本円で、4.5万円から15万円程度です。
ベトナムも物価が低いので、問題なく暮らすことが出来ます。
まとめ | 日本語教師として海外で働く方法
以上、日本語教師として海外で働く方法です。
Jicaの青年海外協力隊として働く方法も魅力的ですが、給料水準が心許ない面があります。
おすすめとしては、民間の日本語学校に就職する方法です。
更には、資格なしでも働くことが出来る為、日本語教師として働きながら通信教育で資格取得を目指す方法が、経済的かつ実践的です。
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